データで見る歯周病
日本人の歯を失う原因「1位」は「歯周病」
歯を失うというと、むし歯で抜歯になるイメージが強いですが、実は日本人の歯を失う原因の1位は「歯周病」という病気です。歯周病はひと昔前までは「歯槽膿漏」といわれていました。また成人の80%以上が歯肉炎や歯周病などの歯周疾患を抱えているといわれています。公益社団法人8020推進財団「永久歯の抜歯原因調査報告」によると、歯を失う原因1位が歯周病で「41.8%」。2位がむし歯で「32.4%」となっています。
日本と他の国の比較
表は、80歳の時点で残っている歯の数を比較したものです。スウェーデン、アメリカ、日本を比較しており、日本人はスウェーデンと比べ、半分程度の歯しか残っていないことがわかります。※データは必ずしも最新ではありません
定期的なメインテナンス受診率の違いが80歳での残存歯数の違いに
欧米の人たちが歯科医院に行く理由として「定期メンテナンスでの歯科医院受診」が主な理由となります。定期的に歯科医院でプロフェッショナルリーニングを受けることで、むし歯や歯周病を未然に予防し、良好な口腔内の状態を保つことが出来るのです。つまり「痛くなったり、手遅れになってから歯科医院を受診するのではなく、口腔内の状態が健康でも歯科医院を定期的に受診している」ということです。スウェーデンでは国民の90%ほどが歯科での定期メンテナンスを受診しているといわれていますが、日本では定期メンテナンスを受診している人は2%程度ともいわれています。
定期的なメインテナンスの効果
「予防の父」と呼ばれる、スウェーデンのアクセルソン博士による長期的な臨床研究で、PMTCの高い予防効果が立証されています。自身で行うブラッシングとPMTCを続けることで、97.7%の確率で歯を守れることが実証されたのです。
また、上の図のように、治療をしても定期検診を受けなければ、元のレベルまで戻ってしまいますが、定期検診を受けることで、良い状態が維持できるのです。